みつをだもの

Just a startup lover

Jobs of the CEO(from Startup Playbook) by Sam Altman

Jobs of the CEO(from Startup Playbook) by Sam Altman

https://playbook.samaltman.com/#ceo

 

以前私は全CEOに唯一共通する仕事は会社が勝ち残るようにすることだと述べた。それは正しいが、もう少しだけ特にCEOがどのように時間を過ごすべきかについて話してみたい。

 

CEOは、

  1. 会社のためにビジョンと戦略を打ち立て、
  2. 世の中の人に会社のことを普及させ、
  3. 特に自分があまり詳しくない領域の、チームを採用しマネージメントし、
  4. 資金を調達して、
  5. (プロダクトの)品質の基準を設定する。

 

これらに加えて、なんであれ仕事の中でもっとも好きになれるものを見つけ、それに従事し続けるのがCEOの仕事である。

 

最初に述べたように、CEOは大変な仕事である。もし成功すれば、あなたは想像もできないような所まで行くことができる—あなたは常に会社のことだけを考えるようになるだろう。極限までの集中と頑張りはワークライフバランスという点では最適な選択ではないだろう。家族やトライアスロンなど、仕事の他にもやることがあるかもしれないが、おそらく仕事以上のことはない。あなたは常に仕事をし続けなくてはいけないし、どれだけ人に任せるのが上手かったとしても、あなただけができる決定がたくさん存在する。

 

あなたは、チームと世間に対してとんでもなく敏感に反応し、常に戦略と優先順位を明確にしておき、重要なことを全て明らかにし、素早く実行することを目指すべきだ

(特に他の人ができないような意思決定をする時)。また、あなたは「必要なことはなんでもする」態度を身につけるべきだ—退屈で面白くない仕事もたくさんあるだろうが。もしチームがあなたのそうした姿を見れば、彼らも同じように動くだろう。

 

自身のメンタルを管理することも同様にとても難しくとても大事だ。この時点で決まり文句にはなるが、それでも本当だ感情の浮き沈みはとても激しく、もしこの浮き沈みを一定に保つ方法を知らないなら、きっと苦労するだろう。CEOになることは孤独である。全てがうまくいかない時に電話できるような他のCEOと関係を持つことは大切だ。

 

成功するスタートアップはとても長い時間がかかる—大抵の場合、ほとんどの創業者が当初考えていたよりずっと長い。徹夜でできるものではない。よく食べ、よく眠り、運動しなくてはいけない。家族や友人と時間を共にしなくてはいけない。また、実際に情熱を注いでいる領域で仕事をしなくてはいけない—他の何をやっても10年続かないものだ。

 

どんなときも色々なことがうまくいっていないと感じるだろう—ハプニングの多様性と規模に驚かされるだろう。あなたの仕事はそれを笑って収束させ、全て大丈夫だとチームを安心させることだ。大抵、物事は思ったよりも悪くないことが多いが、時々本当にヤバいことがある。どのような場合も、進み続ける。成長し続けるのだ。

 

CEOは言い訳をすることができない。多くのひどくアンフェアな出来事が起こるだろう。しかし、自分自身にましてやチームに、「もしもっと金があれば」「他のエンジニアがいれば」などといってはいけない。それを実現する方法を考えるか、それなしで実現する方法を考えるしかないのだ。自分自身に多くの言い訳をするスタートアップのCEOは大抵の場合失敗する。1分間不公平に腹を立ててから、それを解決するかは自分次第だということに気付こう。あなたのことを話す時に「Xはどうやってかいつもうまく成功する」と言わせるように努力しよう。

 

初めて起業した起業家は全員自分が何をしているかを分かっていない。それを理解するまでは助けを求める方が良いだろう。より良いリーダー、マネージャーになるために時間を投資することには価値がある。これをやるために最も良い方法は、メンターを見つけることだ。本を読むだけでは不十分だろう。

 

Y Combinatorでのアドバイスのうち驚くほど多くが「彼らに聞け」と「ただ実行しろ」だ。初めて起業した起業家は、誰かから何か聞きたい時や何か欲しい時に何らかの秘密を知っていなくてはいけないと考えている。しかし、何度もいうように、スタートアップは誤魔化しなど効かない場所である。ただ直接あなたが求めるものを尋ねるのがよく、jerkになってはいけない。

 

自分ではなく他人の現実を変えることが大切だ。あなたはあなたの会社がこの10年で最も優れたスタートアップだと説得しなくてはいけないが、あなた自身はうまくいかない可能性についても考えておく必要がある。

 

しつこくなろう。ほとんどの創業者は諦めたり次のプロダクトに移行するのが早すぎる。もし物事がうまくいっていなければ、問題の原因は何かを考え、それを対処するように心がけよう。本当に多くの成功したスタートアップのCEOは諦めていない(どんな理由に対しても頑固になって諦めないのはいけない。これは確かに矛盾しており、判断するのが難しい)。

 

楽観的になろう。世界のどこかに悲観的なCEOがいる可能性はあるが、私はまだ彼/彼女にあったことがない。未来はもっと良くなるし、自分の会社はより良い世界を作る上で重要な役割を果たすだろうという信念を持つことは大事だ。これは理論上は簡単だが、短期的な課題の実現のためには難しい。長期的なビジョンを見失ってはいけない。そして日々の困難はいつの日か忘れられ、毎年の成長によって書き換えられるだろうと信じよう。

 

 

最も重要な仕事はミッションとバリューを定義することだろう。これは少しお粗末に感じるかもしれないが、早い時期にやっておく必要がある。最初の方に決めたミッションやバリューは数年後になってから効力を発揮するが、全ての新しく入った人が最初に会社のミッションとバリューに従う必要がある。だから、早いうちに会社のミッションとバリューを書き留めておこう。

 

もう一つ、私が価値があると思うのは繰り返すことだ:会社を立ち上げることは宗教を立ち上げるようなものだ。もし社員が日々やっていることと、気にかけているより高い目標が結びついていない場合、社員は素晴らしい仕事はできないだろう。AirbnbはこのことをYCのネットワークの中で成し遂げたし、自分たちのcultual valueを見直すことを強く勧める。

 

しばしばCEOが犯す過ちの一つに、新しいプロダクトやソリューションを生み出すのではなくビジネスでよく行われている部分でイノベーションを起こそうとすることがある。例えば、多くの創業者がHR,マーケティング,営業,ファイナンス,PRなどでの新しい方法を見つけようとする。これは大概いい結果にはならない。すでに確立された分野では機能する程度のことをし、自分たちが作り上げているプロダクトやサービスに想像力を働かせるべきだ。

 

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